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女性の知恵で「ムダ取り隊」

七月十九日付け 日経産業新聞 22面

女性の知恵で「ムダ取り隊」

の記事を読んだ。

2007年問題とされている団塊世代の大量退職に伴い、また少子高齢化社会による労働人口減少の問題は既に始まっている。

当面は退職者の再雇用なども具体案として実行する企業も多いことだろうが、抜本的な解決策ではない。

この問題に関しては様々な方が色々な意見をあげておられる。

退職者の再雇用、外国人労働者の受け入れ、女性の労働力の活用の見直しなどが、実際に有効だとする識者も多いようだ。

外国人労働者の受け入れに関しては法律の問題が絡むので企業努力だけではすぐに解決できない。政治家がもっと本気で取り組んでもらいたい問題の一つでもある。

また、退職者の再雇用も時間とともに定年を迎える人が少なくなるので対症療法で抜本的問題の解決とはならない。そして失われた十年の間にババを引かされた若い有能な人はどうなるのかと問いたい。

私は、女性の労働力の活用は、今すぐにでも実行できる方法の一つであると思う。

結婚や出産の為に会社を辞めた女性の多くの労働力はパートや派遣へと流れている。

女性の有能な能力を充分に活用しているとは言い難いと思う。

感性アナリストの立場からすれば、そもそも男性と女性は脳のつくりが違い、それぞれの得意なことが違うのである。

それぞれの得意なことを協業し、事業を運営していくのが成功の近道の一つだと考える。

この日経産業新聞に載っていた記事は、その考えを具現化したものの一つだと思った。

簡単に言うと、社長直轄の組織として社内のムダをはぶき、コストを削減しようということだ。
結果は2006年下半期だけで、百九十万円の経費削減効果があったとされる。

数字で見れば大きな企業からしたら、些細なものかもしれないが、会社に眠る文房具類の再利用なども考慮に入れるともっと大きな数字になるだろう。

また、この仕組みをいろんな形で応用し水平展開すればもっと効果が上がるだろうと思う。

女性ならではの細やかな気付きと実行力がこのプロジェクトの成功要因の肝であると思う。

もしもこれが男性社員によるプロジェクトであったら、社長直轄とはいえ、これまでの人間関係からのしがらみや既存の常識などで、ここまでの成果はあがらなかったのではないかと思う。

この失われた十年といわれている間に労働分配率まで下げ経費を下げる企業努力をした中での経費削減プロジェクトはなかなかレベルの高い仕事ともいえる。

ここで勘違いしてほしくないのは、経費削減のような仕事が女性を生かすということではない。

女性の細やかな気づきは男性よりも消費者の声を正確に掴む事ができるだろう。
また発想に関しては女性の方が男性よりも脳の構造上有利なのである。
それを職場や商品・サービスに生かす機会を増やす事が大切なのだ。

女性の真のビジネスパーソンとしての力に気がついていない企業が多いのではないかということだ。

やはり、この女性のビジネスパーソンとしての潜在力を活用するのが、労働力不足を解決する長期的で有効な方法の一つであると思う。

もちろん、定年の延長、定年退職者の活用も有効であろう。企業はおそらくこちらに力を注ぐのではないかと思う。

外国人の就業も国としてどうなんだろうか、今回の参議院戦では、あまり話を聞かない。

女性の能力の活用は女性からのムーブメントは目にするし、また女性の活躍で事業成功を収めている事例もあるが、一般企業においてはそれほど顕著ではないように感じる。

男性の長所、女性の長所、それぞれが協業しあって、良い業績をあげていく企業は今後、強みを持つことになるだろうと確信している。

けして男性の能力が低いといっているわけではありません。
男性にも男性の素晴らしい所はたくさんあります。
それと同様、女性にも素晴らしい能力がたくさんあります。

特に、この現代においては女性の能力をルーティンワークだけにしか活用しない企業はもったいないと思う。

既に自社内に有能な社員を抱えていても、既存の価値観で社員の能力を引き出せないのは企業にとっても大きな損失だと思うのです。



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プロフィール

岡田耕一

Author:岡田耕一
1963年愛知県名古屋市生まれ
東洋大学文学部印度哲学科卒業
自動車販売会社にて全国のトップセールスを経験
全国で一番若い営業所所長を経験
トップクラスの販売店実績をあげる
ユーザー向けの新規イベントの立ち上げを数多く経験
大前研一氏主宰のアッタカーズ・ビジネススクールの全講座を卒塾
黒川伊保子氏に師事
男女脳・語感・感性トレンドを研究
セミナー講師
執筆活動など幅広く活動中
著書に「なぜ、人は7年で飽きるのか」中経出版
(黒川伊保子氏との共著)
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