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自動車の販売動向は世相と経済を物語る

各分野で2007年度の販売ランキングが確定し、様々なメディアで発表されている。様々な商材がある中で、自動車をほど世相と経済の実態を表す商材はないと思う。

自動車メーカーを持つ国は、一部の先進国と、一部の新興国に限られる。自動車は工業製品として、あらゆる産業の集大成であるからだ。レアメタル・ガラス・ゴム・電装製品・IT関連・電子機器・これらを組み合わせて消費者の感性を射抜かなければ売れない。そして、その開発には莫大な資金と人材と時間が必要とされる。

さて、2007年の国産自動車販売のランキングは以下の通りである。

1位:ワゴンR  226千台
2位:ムーブ  189千台
3位:ヴィッツ  121千台
4位:フィット  116千台     注:カローラはアクシオとフィールダーに仕分けするとここに
5位:タント   100千台       は入らない 

国内で見る販売動向からは、安くて実用性があり、それでいて、なにかの感性を刺激されている自動車が売れていると読める。
軽自動車が一位・二位を独占し、ヴィッツとフィットが割り込む結果となっている。

ワゴンRは様々なタイプがあり、男性使用車の存在もある。タントも同様である。その中で、ムーブは明らかに女性がターゲットであることは間違いないが、二位に食い込んでいる事実は特筆に価するのではないかと思う。

そもそも軽自動車がこれだけの売り上げを伸ばすようになったのは、もちろん所得の二極である。さらに背景として、軽自動車の衝突安全基準が引き上げられている事実も忘れてはならない。

平成に入っての長引く不況と所得の二極化は、国内販売の動向を大きく変えた。自動車の買い替えサイクルは長くなり、廃車に至るまでの年数も長くなった。若者の自動車離れが深刻視されているが、これは、保険の問題も絡んでいる。免許を取ったばかりの若者が新車を購入し安心できる保険をかけると、なんと車によっては50万以上もするのである。一年で掛け捨ての保険に50万以上払うなら、他のものに使うだろう。

かつての「いつかはクラウン」の層はレクサスブランドを支えているが富裕層の多くは外車に乗る傾向が強い。その事実として、外車の販売動向は国産車の販売動向よりも伸びているか減じていてもそれほど深刻ではないように見える。

また中古車の販売動向も新車から中古車にシフトしてしのいできた層を直撃し、最近はかなり深刻な事態である。

そして、オークション会場では、外国人バイヤーが日本の中古車を、国内の専業者にせり勝ち高い値をつけ、どんどん海外に輸出している。

それでも自動車メーカーは過去最高益を出している。これは、新興国でのモータリゼーションに牽引されているからに他ならない。しかしながら、労働分配率は低いままである。

このように様々な要因が見て取れるのである。これは、今後、テーマごとに踏み込んで少し詳しくレポートし、シリーズ化してみようと思う。

かなり話が脱線してしまったが、2007年の販売動向からいえることは、紛れも無く、感性トレンドのソフト期の終焉期であるということである。

使い勝手の良さ、燃費の良さ、運転のしやすさ、これらを軸として消費者が支払い能力との兼ね合いで車を選んでいると言う事である。

車は、完全な実用品(例えば商用車や軽トラ)から完全な官能性商品(例えばフェラーリのような)の幅の中に様々なコンセプトの車があふれかえっているのである。

都内で車を持つ人は、商売で使うか、富裕層かに大きく分けられる。移動の手段として自動車を持つ必要が無いからである。

地方では車がないと困る地域もある。そこでは、消費者の経済状況に合わせながらも、その価格帯の中で、気に入った車を選んでいるはずである。

その結果が、冒頭の販売結果になっているのである。

そして、この気に入るということに感性が大きく関わっているのである。

好き嫌いはロジックでなく感性そのものなのである。
     

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プロフィール

岡田耕一

Author:岡田耕一
1963年愛知県名古屋市生まれ
東洋大学文学部印度哲学科卒業
自動車販売会社にて全国のトップセールスを経験
全国で一番若い営業所所長を経験
トップクラスの販売店実績をあげる
ユーザー向けの新規イベントの立ち上げを数多く経験
大前研一氏主宰のアッタカーズ・ビジネススクールの全講座を卒塾
黒川伊保子氏に師事
男女脳・語感・感性トレンドを研究
セミナー講師
執筆活動など幅広く活動中
著書に「なぜ、人は7年で飽きるのか」中経出版
(黒川伊保子氏との共著)
がある。

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